日本経済新聞社は2月24日、オープンフォーラム「ネット時代のメディアとジャーナリズム」と題したイベントを開いた(協力:アジャイルメディア・ネットワーク、日経デジタルコア)。会場は東京・千代田の日経カンファレンスルーム(日経ビル6階)。ブロガーやメディア関係者らをパネリストに招き、ネット時代に求められるメディア像や、ソーシャルメディア(ブログやSNS、ツイッターなど)と既存マスメディアの連携などをテーマに議論した。(写真はパネルディスカッションの様子)
パネリストは以下の通り。
・小池良次氏(ITジャーナリスト)
・高広伯彦氏(スケダチ|高広伯彦事務所/ブログ「mediologic.com/weblog」)
・津田大介氏(メディアジャーナリスト)
・徳力基彦氏(アジャイルメディア・ネットワーク社長)
・椿奈緒子氏(cybozu.net CEO/ブログ「椿ブログ」)
・藤代裕之氏(ジャーナリスト/ブログ「ガ島通信」)
・野村裕知・日本経済新聞社 デジタル編成局長
(司会は日本経済新聞社 編集局産業部編集委員 小柳建彦)
(写真左から徳力氏、藤代氏、椿氏、津田氏、高広氏、小池氏)
冒頭に日経から新しい有料のネット媒体「日本経済新聞 電子版」(3月23日創刊)の概要を説明。続くパネルディスカッションでは電子版に対する意見から聞いた。椿氏は「日経電子版の記事クリッピング機能は日経電子版の中だけのもの。他社の既存のソーシャルブックマークサービスでも使えるようオープンにしてほしい」、徳力氏は日経電子版について「ネット上の無料で得られる情報を自分で集めて取捨選択できる人よりも、本業が忙しくて時間を節約したい人がターゲットになるのではないか」と話した。藤代氏は「(日経は)電子版をどんな人に読んでほしいのか考えるべき。狙った人たちに受けずに失敗するかもしれないが、他の業界では多くの企業が当たり前のようにやってきたことだ」と指摘。津田氏は「アップルはiPodでお洒落なライフスタイルを提案した。(日経電子版では)時間の節約という合理性や、例えば有料会員は六本木のアカデミーヒルズのような会議室を安く借りられるといったプレミアム感を打ち出すのも一手」とのアイデアを語った。
ジャーナリズムに関する議論では、「米国では特定分野に詳しいプロの記者がたくさんいるのに対し、日本の新聞記者はゼネラリストばかり。専門家の読者が読んで納得できる記事を書けているか疑問に思っている」(小池氏)、「新聞は特定の記事を読みたいから読むわけではなく、習慣的にニュースを届けるところに価値がある。新聞社内部で”記事の神格化”をするのは危険だ」(高広氏)などの指摘があった。
会場には約200人が参加。動画のネット生中継(http://www.ustream.tv/channel/forum0224)、ツイッター(http://twitter.com/search?q=%23mf224)を通じても多くのネット利用者が発言した。